物件の購入には必ず諸費用がかかりますが、諸費用分は自己資金でなんとか払えるけれども、物件代金は100%まるまる住宅ローンを組んで購入したいと言うケースがよくあります。
この場合、以下の3つのポイントをおさえておくとお金の流れがスッキリよくわかります。
【ポイント①契約時の手付金の支払い】
売買契約の締結時には買主様から売主様への手付金の支払いが必要になります。
【ポイント②住宅ローンで借りるお金が手元に入るタイミング】
住宅ローンが実行されて、口座にお金が入るのは、一番最後の引き渡しの時になります。
【ポイント③手付金を諸費用から立て替え】
契約時に支払う手付金については、物件代金に充当されますが、契約の段階ではとりあえず諸費用で使う予定の自己資金の中から立て替えて支払っておく費用があります。
100%ローンのポイントとしては、買主様は物件代金は本来ローンですべて支払いたいのに、肝心のそのお金が手元に入ってくるのが最後の引き渡し時になるため、一時的に手付金で払う分を諸費用の中から立て替えて出すところにあります。
最後に融資が実行されますと、手付金として諸費用の中から立て替えた分のお金が手元に戻ってきますので、そのお金を諸費用の支払いに充てることができます。
これは、サッカーチームに例えるなら、諸費用チームのメンバーから、物件代金チームへ手付金というポジションで期限付きレンタル移籍した選手が引き渡し時には元の諸費用チームに復帰してくるようなイメージです。
これを分かりやすくYouTube動画にしましたので、ぜひこちらもご視聴いただければと思います。
また、諸費用の中から手付金を立て替えて支払った場合に勘違いしやすいポイントとしまして、契約時に手付金を支払った分、残代金が少なくなるので、なんとなく残代金の額まで住宅ローンも減額して大丈夫のような錯覚に陥る方がいるのですが、残代金の額まで借入額を減額してしまうと、その分余計に自己資金の支払いが必要になりますので、資金計画が狂ってしまいます。
ちなみに、諸費用で必要な分の自己資金とは別に、手付金として契約時に支払った金額も自己資金で出せるのならば、減額しても問題はありませんが、もし諸費用分が自己資金で出せるギリギリのかたは、うっかり借入額の減額を融資実行前に申し出ないように注意しましょう。